脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)は脂漏性皮膚炎とも呼ばれ、直接的には皮脂の過剰分泌が原因とい割れています。皮脂腺が多く皮脂の分泌の多い頭皮や顔、特に鼻の周り、耳の後ろ、摩擦の多いわきの下や太ももの付け根などに起こりやすい症状です。

かゆみをともない、赤くなったり、皮膚が荒れてカサつき白くなり、はがれてくる方もいるようです。頭の場合、白く皮膚がはがれてくるためフケ症と勘違いしてしまう方も多いので気をつけて下さい。放っておくと皮脂が酸化されて、加齢臭のようなニオイを放つ原因ともなります。気をつけて、観察して下さい。

■ 脂漏性湿疹の原因

 

脂漏性湿疹の原因は、皮脂の過剰分泌が直接の原因です。

皮膚炎の炎症している患部には水虫などと同じ、真菌なども混在していますので、

カビのお手当だけではなく 皮膚の上で、過剰に皮脂が浮き出ることが問題です。

 

食事や睡眠時間、そして 胃腸が関係しますので、

皮膚表面のカビ退治だけでは、追いつかないのが現実です。

 

脂漏性湿疹の大きな原因の一つとして皮脂の過剰な分泌が考えられますが、

脂分の摂り過ぎからでしょうか?

食べ過ぎ・飲み過ぎのこの時期には悪化しないように気を付けたい症状です。

 

【その他の原因】

 ・遺伝的要素、体質

 ・ホルモンバランスの乱れ

 ・精神病(躁鬱病)やイライラ

 ・ストレス 

 ・動脈硬化  

 ・脂分の摂り過ぎ以外でも食事の不摂生

 ・消化機能の低下、 消化機能失調

 ・入浴不足

 ・洗顔不足や洗髪不足

 ・睡眠不足

 

上記のようないろんな原因で、交感神経が優位になると男性ホルモンや

副腎質ホルモンの分泌が旺盛になります。

その結果、過剰に皮脂分泌されます。

これらの原因で、肌の酸化物質が増加して、皮脂腺が刺激されると

皮脂の分泌亢進して 脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)になってしまいます。

 

 


脂漏性湿疹は年齢的には当然皮脂腺が活発な時期で、

6か月までの新生児や乳児期、

大人の方は思春期・青年期以降・中高年、

特に中高年の方は肥満傾向の人に発症しやすいようです。


頭部にフケみたいな皮膚が増えたり、油っぽい厚いかさぶたが発生します。

顔のTゾーン・鼻・鼻の両側・顎や髪のはえ際にはフケや炎症を生じやすくなります。 脇の下・乳房の下・外陰部に、黄色っぽいかさぶたや炎症が起こり、

かゆみを伴う事も多いです。

 


◇ 大人の場合

頭部にフケみたいな皮膚が増えたり、

油っぽい厚いかさぶたが発生します。

顔のTゾーン・鼻・鼻の両側・顎や髪のはえ際には

フケや炎症を生じやすくなります。

脇の下・乳房の下・外陰部に、黄色っぽいかさぶたや

炎症が起こり、かゆみを伴う事も多いです。

 

 


◇ 新生児や乳児の場合

新生児や乳児(生後1カ月内発発症)では、髪がかかりやすい

前頭部にべっとりした厚いかさぶたやおでこ・マユゲ・ほっぺに

黄白色のかさぶたや炎症・ブツブツが出たりします。

ただれたり、痒がったりして掻きむしるとからだの方へ拡大

しやすくなります。

新生児の場合、6か月以内に自然に治癒する傾向にありますが、

それ以降も症状が続く場合、乳児湿疹の可能性も出てきます。

1-2歳になっても症状が続く場合、

アトピー性皮膚炎の可能性がと考えられるでしょう。

長く続く場合は、改善法を考えてあげて下さいね。

 

 乳幼児のアトピーを詳しく知りたい方はこちらから↓
 乳幼児のアトピーについて

 

 


①食事面での養生

脂っこい食事・精製された食べ物(加工品)・濃厚な味のものはなるべく控えめに。

野菜・海藻・キノコ・イモ類・緑茶などを多めに、

プラスして果物を適当に摂取できると良いでしょう。

 

消化を促進し、整腸作用がある五行仙茶(五行草茶晶三仙)&五涼華で、しっかり不要なものを排泄することで、改善することができます。

 

「食事の内容が良くても便秘は厳禁」

からだに余分なもの=「からだのゴミ」が溜まっているサインでもありますし、

さらに脂分や糖分など溜まりやすくなってしまい、症状が悪化する元です。

その意味でも、しっかりと体重の管理をしておきましょう。

 



 

 

②スキンケア面での養生

◎脂漏性皮膚炎(脂漏性湿疹)「オイリー肌」の体質改善法
・20代のオイリー肌は五味消毒飲など
・強いストレスによるオイリー肌は逍遥散、寫火利湿顆粒など
・35歳を過ぎてのオイリー肌は寫火補腎丸など

◎「オイリー肌」のおすすめパック
・脂漏性皮膚炎(オイリー肌)脂漏性湿疹、ニキビ、できもの、毛孔ケア


◇ 方法

五行草1包+五味消毒飲1包を水に溶かして、その液体をスプレータイプの容器に入れよく振ってから使用する。

◇ 手順

①オイルタイプのクレンジングで化粧を落としてから、殺菌、抗真菌作用のある洗浄剤洗顔する。漢方成分では、苦参、金銀花、地楡、紫根など配合の養麗潤ソープラクリマクリスティや瑞華露ソープなどの洗浄剤がオススメ。

②パック用液を使い捨てマスクやコットンに湿らせて5-10分間パックする。

③パック後に酢を5滴垂らした洗面器半分くらいの水で洗顔する。

④その後毛孔を引き締め、抗炎症作用のある瑞華露ローションやクリームがおすすめ。 

*乾燥がちな方は瑞花露ローションパックは特におすすめ

◇「洗顔」は毛穴をきれいにしましょう。
石鹸でゴシゴシこするのではなく、よく泡立てて、その泡でトリートメントする気持ちで洗い流しましょう。 できれば、合成海面活性剤・着色料・香料など不使用でお肌にやさしいものを選んで下さい。
養麗潤ソープ・ラクリマクリスティや瑞花露ソープなどでの洗顔がおすすめです。

痒みが強ければ寝る前にシベリア人参などでかゆみからのイライラを抑えましょう。

また脂漏性湿疹には真菌が繁殖しやすく、真菌によるかゆみの場合もあります。

 


 

1、顔面や頭部が赤くなる、フケがでるマユ毛や鼻や唇のクボミにフケが集まりやすいのが特徴です。

◇ 治し方 熱をさまし血液の熱をとってかゆみを止めます。

◇ お薬の処方

 清営顆粒五涼華などを用います。

 

2、湿熱旺盛型頭部とくに前頭部、オデコ、マユ毛に油っぽいかさぶた、じゅくじゅくが見られたり、毛穴に沿って、かさぶたのあるブウツブツが見られる場合。または脇の下、乳房下、陰部に黄色いカサブタをつけた皮膚炎の場合。

◇ 治し方

熱をさまし血液の熱をとってかゆみを止めます。

さらにジュクジュクを除去する利湿剤を使います。

◇ 処方

清営顆粒+金銀花・紫花地丁などを処方、寫火利湿顆粒など。あぶらっこい食事や濃厚な味や精製した食事の好きな場合は五行仙茶を追加し、胃腸が弱い場合は星火健脾散などを追加します。

 

3、血虚風燥型症状は乾燥タイプに相当。

頭部の(フケ)の増加し脱毛、めまい、疲れやすい場合。

◇ 治し方

血液を補い肌を潤し乾燥と痒みを止めます。

◇ 処方

紅サージ(ホンサージ)や首烏片(しゅううへん)を使います。

赤みや痒みが強い場合は五味消毒飲を追加します。

 


4、乳児性脂漏性皮膚炎型

 

症状としては頭部特に前頭部に黄白色の厚いカ皮の形成が見られ、おでこ、眉毛に黄白色のかさぶたや毛穴に一致して赤いブツブツがあります。

◇治し方 血液の熱を冷ましながら、消化力を高めてジュクジュクを軽減し五行草と晶三仙を合わせて飲んだり、五涼華を使います。お薬が飲みにくかったり、3カ月未満など飲めない場合はおかあさんに服用してもらいます。

 



 

*紹介している漢方には処方が必要です。

mailでのご相談で処方させて頂くこともできるので、

お気軽にご相談ください。